[大学受験]農学部の学科による特徴。農業系の話がメインです

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前回は農学部のリアル・あるあるなどをお伝えしました。

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[大学受験]農学部に進学した体験談。授業・就職・研究についてのアドバイス

2017年4月21日

今回は各学科をより深堀していきたいと思います。

ちなみに私は農業系の出身なのでそこだけリアルな体験談になっています。他の学科は授業をいくつか取ったくらいなので参考程度にしてください。

全ての大学がこの通りではなく、以下の分野をそれぞれの大学の特徴に合わせてシャッフルしたものになります。

農業系

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出典:http://www.1920x1080kabe.com/

一般に生物生産や生物環境などと呼ばれる学科です。大きく農業分野と畜産分野に分かれます。ここでは多くの学生が配属されるであろう植物を扱う方について書きます。

研究内容はどんな感じ?

やることはまさしく実用的な農業。一番地味です(笑)。

アニメ「のうりん」の世界が近いかもしれません。決して「もやしもん」ではありませんので。農業高校をアカデミックにした感じです。

植物の生長観察や果実の収量増加、新品種の開発の研究を行います。

また大学がある地域に根差した研究も行っており、例えば鳥取大では梨の研究が盛んです。

授業はどんな感じ?

授業は花・果実・野菜・作物に関することがメイン。

高校生物の植物分野をマニアックにやる感じです。生物が得意な人には最適な分野。

全部植物なので土台となる部分は共通しています。一度覚えてしまえば簡単です。

数学・物理・科学からは完璧に逃げ切れる学科でもあります。

バイオテクノロジー的なこともあるにはあるのですが、最後に少しやるくらいです。ここが一番楽しいんですけどね。

大変なこと

とにかく植物を育てないことには始まりません。各研究室が実験用の花壇や畑、ビニールハウスを持っています。

そのため週に1回か2回は研究室の学生全員での畑作業があります。

特に夏場は雑草が伸びるのが早くて大変。帽子・長靴・軍手が必須です。

農薬を撒かない場合、昆虫にも悩まされることになります。私も虫が大の苦手ですが、毎度のことなので途中から慣れてきました。

また植物は成長する季節が決まっています。そのため研究データが年1回しかとれないことも多くあります。

研究室に配属されるのが3年次なら上手くいかなかったところを、来年もう一度取ることができます。

しかし配属が4年次なら1発勝負です。枯らしたら終わりですね(゚Д゚;)。

実際に枯らした人います。私も危なかったです(笑)。

植物の成長が就職活動の時期と被ることもあり、中々大変です。

水やり当番は学生で交代するのですが、お盆や正月に当たると帰れません(;´・ω・)。

メリット

この学科の最大のメリットは果物や野菜を食べまくれることです。

それも普通の量ではありません。10年分くらい食べられます。

ちなみに私が所属していた研究室ではミカンの種を2万粒出すまで、学生全員でひたすら食べていました。

そのおかげで、卒業後5年間は一切ミカンを食べなくなりました(笑)。

こんなことが育てている植物の種類分あります。

また、研究室単位で学園祭に育てた花や野菜を出品したりします。ここで儲けたお金は飲み会の費用になります。

あと、植物を育てない期間は比較的暇です。データ整理や文献調査に充てることができます。

就職について

農学部の中で一番厳しいのがこの学部だと思います(あと森林系)。

メーカーの就職先が育種会社くらいしかありません。しかも育種会社はかなりの難関です。

そのため、4年で他の文系学生と同じように就職するか、公務員の専門職や農協の職員になるぐらいです。

食品会社や製薬会社の研究職になりたい人はこの学科は止めておきましょう。

化学系

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出典:http://romiohan.com/

いわゆる農芸化学というジャンル。

化学7割、生物3割という感じ。とにかく化学が得意な人が行くところです。

苦手なら止めておきましょう。大学4年間が辛くなるだけなので。

この学科に行った人はひたすら実験しているイメージです。とにかく大変そうでした。農業系が長靴ならこっちは白衣。

農業系と違って季節が関係ないので、思う存分研究できます(笑)。しかも時間がかかる実験が多い。

就職先は食品メーカーが候補に入ってくるので、農学部の中では一番イイと思います。

バイオ系

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出典:http://jac-animation-net.blogspot.jp/

遺伝子組み換えなどのDNAを扱うジャンルです。農学部のエース的存在。

菌を扱う「もやしもん」もここに分類されます。マンガの影響で人気が上がったそうです。

農学系でも一応このジャンルはカジりますが、より本格的にやっている印象です。

研究室によって化学が多いところ、生物が多いところの差があります。

シーケンサーなど遺伝子配列を読む機械が必要になるので、農学部の中では一番お金がかかっています。

ちなみにシーケンサーは1台1000万くらい。精密機器でしょっちゅう故障するのですが、修理で100万くらい飛びます。

これに限らず、制限酵素やPCRなど遺伝子関係はとにかく金食い虫です。

この分野に進みたい人は遺伝を得意にしておきましょう。逃げられません(笑)。

あと、大学院に進学する人も多いです。その後の就職に関してはやってきた研究テーマ次第というところ。

まとめ

以上、ざっと解説してきました。

上でも書いたように大学によってジャンルは様々です。ですが大体のところはこれら3つの比率の違いになります。

例えば、環境問題ならバイオ系7、農業系3という感じ。あとは森林系・農業経済系でしょうか。

同じ農学部でも学科による違いは非常に大きく、受験生の人たちには間違ってほしくありません。

私は農業系でしたが、ここ以外だと卒業すらできてなかったと思っています。

ぜひ、しっかりと考えてみてください。

もし、入った学科が違うなと感じたら学科を変えることができるにはできます。

しかしながら、それも入試での成績しだいになりますので、入学前にしっかりと学科を選んでおく必要があります。

偏差値で選ばず、興味のあること得意なことで選んでください。

ABOUTこの記事をかいた人

元アパレル店員。ファッションとけもフレが好きなダメンズです。脱オタ歴は今年で9年目。トラッドをワークやミリタリーで崩すテイストが好き。30代中盤を迎え、体重がどんどん増えていることが悩み。