基本的に受験生時代は受かりさえすればいいため、全く気にしない学年割れ(学部割れ)問題。
しかしながら、いざ入学してみると単位取得やサークル活動、はては住居環境など学生生活にかなり影響を及ぼす重大事項です。
多くの学部がある総合大学でこの傾向が強く。東京大学を筆頭に学生たちはこの問題に悩まされています。
今回はそんな学年割れ・学部割れについて説明していきたいと思います。
学年割れ・学部割れ大学とは

まず一般的な定義の説明から。
学年割れ大学とは、学年によって通うキャンパスが異なる大学のことです。
一方学部割れ大学とは、学部によって通うキャンパスが異なる大学のこと。
似通っているようでこの2つは全く違います。
学年割れ大学の方が遥かにマシです。学部割れ大学は避けれるなら避けた方がベター。
なんてったってその学部生だけで生活することになるのですから。もはや専門学校と変わりません(笑)。
学年割れ大学・学部割れ大学のデメリット
メリットはないです。2つのキャンパスが経験できるので気分転換になることぐらいでしょうか。
では、デメリットを解説していきます。
単位取得が大変になる
普通に単位を取っていれば特に問題はないのですが、何単位かは落としますよね。
この場合専門課程に入った時に、教養課程の授業を取るために違うキャンパスに通わねばなりません。
2つのキャンパスがどれくらい離れているかにもよりますが、移動時間を考慮しなければならず、授業を連続で入れることが出来なくなります。
場合によっては、本来取らなければいけない専門の授業さえ取れなくなることも。
単位を落とせば落とすほど悲惨で、大学に入学して浮かれている学生は後々後悔することになります。
サークルや部活に参加しなくなる
サークルや部活の部室は基本的には1・2年次のキャンパスにあります。
そこを離れてしまうのですから、暇さえあればあれだけ入り浸っていた部室に顔を出すこともめんどくさくなります。
3年時進学にあたってサークルは卒業。サークルのメインは1・2年生という事態も珍しくありません。
大学生活の醍醐味であるサークル活動が中途半端な形で終わるなんてツマラないですよね。
学園祭も1・2年生メインで自分たちは何となく疎外感を感じてしまうほど。
人間関係が希薄になる
上のサークルと関係するのですが、交流がなくなるので先輩・後輩関係が希薄になります。
それでも学年割れ大学の場合はまだマシです。他学部の友達がいるので。
学部割れ大学の場合はそれすらも切れてしまいます。他学部の友達しか作ってこなかった人は寂しい思いをすることでしょう。
引っ越しが必要になる
多くの大学の場合、片方が都会ならもう片方は田舎のキャンパスであることが多いです。
学年割れ大学は専門が都会、学部割れ大学の場合は専門が田舎というイメージ。
引っ越しは必須になってきます。
特に理系の場合、卒論に取り組むようになると遅くまで研究室にいることが当たり前になります。終電ギリギリどころか深夜になることも珍しくありません。
そうなるとやはり歩いて帰れる距離に家を借りたいもの。
ただ、アルバイトや単位の関係上どちらにも通える中間地点に拠点を構える学生もいます。
まとめ
基本的に総合大学の多くが年次によって割れている以上、この問題は避けて通れません。
受験生の方はまず受かることを最優先とし、迷ったら大学選びの一つの指標とするくらいで大丈夫です。
人間その環境になったら何とかやっていけるものなので。
そして教養科目の単位はしっかりと取りましょう。